- 2023.04.25
- 【フランス鉱物油規制 対応インク】環境問題にフォーカスしたモノづくりと取り組み
5月10日・11日・12日に開催される[未来モノづくり国際EXPO 2023]にて下記製品を展示させていただきます。
【サステナブルブラックインク】
(廃棄される予定のインクを再利用して作られています)
【サステナブルインク】
(フランス鉱物油規制の基準をクリアしています)
【クリアペーパーファイル】
(プラスチックのクリアファイルに代わる新製品)
未来モノづくり国際EXPOサイトの見どころではお伝えしきれない魅力を、弊社の取り組みを交えてご紹介します。
【サステナブルブラックインク】
インクの注文は既製品だけではありません。
都インキでは特色と呼ばれる指定色も製造しており、企業やお店のカラーを忠実に再現しているので、複数の色を混ぜて作らなくても特色ひとつで印刷ができるようお手伝いしております。
そんな特色をはじめとする「特定の印刷物」にしか使われない色は、使い切られることがほとんどなく、多かれ少なかれ余ることになります。
使われなくなったインクは産業廃棄物となり、印刷会社様がお金を払って廃棄することになっています。
廃棄されたインクは焼却処分となり、CO₂を排出。
都インキはその廃棄時に発生するCO₂に着目し、リサイクルインクとして「サステナブルブラックインク」を開発しました。
焼却処分予定だったインクを印刷会社様から回収し、再度黒のインクとして製造したものです。
紙もインクも進化しています。
身近ななくならない印刷物でSDGsに取り組める最適なインクです。
詳しくはサステナブルブラックインクのロゴをタップしてご覧ください。
※リサイクル可能なインクは当社インクに限ります
【サステナブルインク】
鉱油を排除し、バイオマス原料を印刷適正を保てる極限まで配合しました。
バイオマス原料とは、エネルギー・資源に再生可能な動植物から生まれた有機性の資源のことを指します。
インクの原料として欠かせない石油系溶剤は残念ながら該当せず、現在フランスでは「フランス鉱物油規制」として規制されるほどになっています。
そんな石油由来の材料をできるだけつかわず、バイオマス原料を60%以上含有したのが「サステナブルインク」です。
2023年1月から段階的に規制が始まっている「フランス鉱物油規制」はフランス国内にとどまらず、フランスで扱われる製品の包装材および印刷物に使用している鉱物油が規制対象となっているため、フランスへ製品を卸している企業はすべて影響を受けることとなりました。
本格的に規制対象が広がるのは2025年の1月1日からとなっており、現在たくさんのお問い合わせをいただいている状況です。
「フランス鉱物油規制」の*基準をクリアしている都インキの「サステナブルインク」について詳しい内容はロゴをタップしてご覧ください。
*5月1日現在の情報です。規制の変更により使用可能基準の対象外となる可能性がございます。
【クリアペーパーファイル】
紙製のファイルは中身が見えないし不便……
そんな常識を覆すのが都インキのクリアペーパーファイルです。
画像にはクリアペーパーファイルに1枚の紙を挟んでいます。
透けて見えるのがわかるかと思います。
特殊な紙を使っているわけではありません。
都インキのインクで透過性のある紙を実現しました。
現在多くの人が使っているプラスチック製のクリアファイルは、安価で耐久性にも優れている反面、素材が石油由来のため地球温暖化など環境問題として注視されています。
プラスチックを紙に置き換えることができると
・軽量化(輸送コストを削減)
・可燃ごみとして扱える
・家庭のプリンターでの印刷
意匠性の幅が格段に広がります。
もちろん、長期にわたる開発が必要な高い技術の元で製作しておりますので、今すぐすべてを解決できるわけではありません。
現段階では透過性を持たせることに成功し、大量生産に向けてさらなる研究をかさねております。
昨年の各展示会でお見せしたものからさらにパワーアップした「クリアペーパーファイル」を展示いたします。
ぜひお手にとってご覧ください。
自社オリジナルの機械を使用し製作中です。
TEAM EXPO 2025の共創チャレンジに参加中!
miyakoでぜひ検索してください。
新たな挑戦
この度「中小企業向けSBT認定」を取得しました。
各目標や詳細はSBTのロゴをタップしてご覧ください。
都インキインスタグラム
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【フランスの鉱物油規制の概要】
2010年頃から食品中の鉱物油の有害性が懸念されはじめ。食品および食品と接触することを目的とした材料に規制がかかりました。フランスの環境関連の規制はCode de l’Environnement(環境法典)によって定められています。
フランスの鉱物油規制の強化および拡大生産者責任の義務に関する主な情報は、次に示されています。
廃棄物と循環型経済との戦いに関する2020年2月10日の法律第2020-105号(1)
https://www.legifrance.gouv.fr/loda/id/JORFTEXT000041553759
2022年4月13日の指針は、一般向けの包装および印刷に使用が禁止されている鉱物油に含まれる物質を規定しています。
https://www.legifrance.gouv.fr/jorf/id/JORFTEXT000045733481
廃棄物と循環型経済との戦いに関する2020年2月10日の法律第2020-105号(1)
では、包装材と一般印刷物の規制が発令されています
https://www.legifrance.gouv.fr/loda/id/LEGISCTA000041554510
日本企業より輸入しているフランス企業は、鉱物油フリーであることの遵法宣言または不使用証明を求める必要があります。フランスに輸出している日本企業には鉱物油フリーの印刷インクを使用する対応が求められています。